三太郎オカンの子育て、節約サバイバル

オカンの全方位育児の日々、稼ぐ男に育て上げる

高齢ドライバーの免許返納は本当に難しい・・・84歳で返納した祖父の話。

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こんばんは 土曜の夜いかがおすごしでしょうか?

 

オカン 息子たちのスポーツ少年団の大会で早朝から動きっぱなしで

お疲れモードです。

 

今日は日本列島の中の地方都市都市の 鹿児島の中でも さらに地方、ど田舎で大会があったんです。

 

鹿児島市内でも 都心から比べたら ど田舎なんですが 

さらにど田舎なんです。

 

国道を田植機が走っているレベルといえば わかりやすいでしょうか。

 

日本中が直面していて さらに地方が深刻さを増している問題に

「高齢ドライバー問題」

があります。

 

鹿児島市内を車で走っていても、高齢ドライバーの運転にどきっとすることがありますが、さらに田舎に行けば 日常茶飯事状態なんです。

 

50キロ制限の追い越し禁止の道路を40キロで走行し 後ろに車が数珠をなしている

 

左折で 内輪差を考慮できずに 縁石に乗り上げている

 

一旦停止を止まらない

 

 

こんなの日常の光景です。

 

運転しているオカン側としては 無謀な運転をする高齢ドライバーに腹は立ちますが、

そんな相手と事故を起こしては 「ムカつく!」どころの話じゃなくなるので

もちろん 危険予測はしますよ。減速もするし、 ノロノロ運転でも どうにか対処します。

 

でも高齢の方々が 自分の体力の衰えを自認して 周りの説得に耳を貸して

免許返納してもらわないことには ノロノロ運転には気をつけようがあっても

突っ込んでくる 車を避けようがありません。

 

でも 高齢ドライバーから免許を返納するのって 本当に難しいです。

 

 

 目次

 

 

まずは オカン家の祖父の話。

 

祖父は86歳で亡くなったんですが、その2年前の84歳まで運転を続けていました。

ニュースになっている「池袋の高齢ドライバー事件」の加害者と同じくらいの年齢ですね。

news.yahoo.co.jp

 

祖父の話に戻りますが、 戦争経験者で 戦地にも赴いていて、

帰ってきてからは 自分で仕事を起こして そこそこですが 成功していました。

 

だからなのか 自分の身体能力には自信を持っていました。

 

80歳を迎える前から 周囲は「免許返納」をいってきました。

まず、父が説得しても聞かず、孫の私が言っても聞く耳持たず・・・。

 

そして82歳に 新車を購入しました。

 

車種は忘れてしまいましたが、セダンタイプで カローラのような形だったように思います。

 

それまで乗っていた車は、「マークⅡ」で車体が大きくて 運転しにくいと言う理由でした。

実はこの「マークⅡ」、いろいろなところをぶつけていて 

運転しにくいと理由で小型車購入へ踏み切ったと言うことは

昔の自分とは体力が衰えていると 自認していたと言うことになります。

 

しかし家族が どんなに説得していても 小さな車なら大丈夫だと感じ、

車会社の営業は82歳の老人に車を売ってしまったんです。

 

この時は 驚きました。

 

自分の売った相手の年齢が わからないのか・・・って。

 

 

祖父が免許を手放さなかった理由

 

もちろん 日常の生活のためです。

日々の買い物 病院の受診・・・・

 

ドライブなどの 車を運転する楽しみなどではなかったです。

 

若い時には そのような楽しみもあったかもしれませんが、 

晩年は圧倒的に日常生活のためでした。

田舎だと 徒歩圏内に スーパーや病院はありません。

 

バス路線だって充実していないし 不採算路線ばかりで 路線の維持を保つのでやっとです。

 

 

免許返納のために

祖父が通っていた 眼科の医師に説得してもらえないかと考えましたが、

これもなかなか難しんですよ。

 

医師も「運転は厳しい」と感じていても 説得はしてくれません。

視野が狭くなっていたとしても 「運転は慎重に」としか伝えていません。

 

それは高齢者から運転免許を取り上げてしまうと、あらゆる外出の送迎など

周囲の家族の負担が大きくなりますし 日常の生活が送れなくなります。

 

度重なる説得にも耳を貸さず 免許返納には至らず

 

父と喧嘩をしても 免許返納には応じなかった祖父ですが

 

親戚の家の外壁にぶつけた

 

車庫入れに時間がかかりすぎ、それでも車庫入れできずに ぶつけてみた

 

助手席の祖母の被っている帽子のせいで左側が見えにくいからと 座席をめいいっぱい下げさせる

 

助手席の祖母だって つばの広いセレブのようなものをかぶっていたわけじゃなく

普通の10センチほどのつばの帽子です。

 

この頃は 祖父自身も体も衰えを感じ おかしいと思い始めていました。

 

決定的なこと

 

当時の祖父宅に 大きな文字で表示されるデジタル時計があったのですが

その文字が正しく表記されず 歪んでいるから 時計を修理してほしいと父に話してき

ました。

 

実際 デジタル表示は正確で 歪んで見えるのは祖父の眼の問題でした。

 

この段階になって 自分の身体能力を自認し 免許返納しました。

 

この時84歳なんです。

 

近くで生活していた 孫の私がみても 認知症はなく かくしゃくとした祖父です。

 

当時は「高齢者講習」があっても 取り上げるものじゃなくて 

「気をつけて運転してもらう」ものだったので 

目の問題だった祖父の場合はそこらへんがスルーされたのかもしれません。

 

頑固ジジイ特有の問題

 

「もみじマーク」つけたがらない問題があります。

 

老人扱いするなと言うことなんでしょうが 祖父もずーっと貼りませんでした。

初孫で 当時まだ若かったオカンが、こそ〜っと貼り付けてもキレられました。

 

頑固なんです。

 

老人なのに 老人扱いされたくないんです。

 

「老人扱いするな〜」って理由で高齢者マークが変更になっていますよね。

 

おかしな話です。もみじマークを「枯葉マーク」だから嫌だと。

 

ほんと迷惑な話なんです。

 

返納してからは 母や父 時には私が送迎しました。

ですが 送迎をするようになってから 極端に外出は減りました。

 

送迎をわざわざ頼みたくない

忙しい息子夫婦などの手を煩わせたくない

 

と言う理由でした。

 

実家は自営をしているので 事前に連絡をもらえたら 都合はつけるようにしていたのですが 

「子供の迷惑になりたくない」

と繰り返し言っていました。

 

「じゃあタクシーを呼べば」

となると、同じ敷地内に住む息子夫婦に嫌味になるかも

となるんです。

 

単純に親心なんです。

 

祖父の場合は 事故を起こして被害者を産む前に 返納できたので よかったのですが

 

多くの 高齢ドライバーの事故 今回の被害者家族の会見を見ると

胸が締め付けられる思いです。

 

年齢だけで 人の身体能力が測れるものではなく 個人差が大きいとも言います。

ですが 自分の能力を過大評価してしまうことがあると思います。

 

冷静に 客観的にプライドを傷つけずに「免許返納」へ導くのって周囲の家族は苦労しています。

 

最後に

 

一刻も早く 自動運転の技術が進んで 

迫り来る段階の世代の高齢化に対応できたらいいな

と思います。

 

 

また、各自治体の免許返納の特典がもっと「オイシイ」ものになって利用しない手はないと言う レベルまでなればいいのにと思います。

財源の問題もあるでしょうが。

 

www.npa.go.jp

 

都道府県のリンクから交通安全へ飛ぶと 各市町村の返納特典が出てきます。

この情報をもと家族での話し合いもできるかもしれません。

 

悲惨な事故は終わりにしたい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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